シェ・マシオ上尾[chez MACIO](上尾)2017/03/06 01:22

訪問:2017/3/5 17:20
評価:総合3.5、味3.5、サービス3.0、雰囲気4.5、CP3.0
昨年11月7日にアリオ上尾近くに開店したカジュアルフレンチを名乗る店。
竜海ままさんが開店当初レビューしていたのを読んだ時は(☞ こちら)、旧店の「領主の館」(☞ 2008年4月のレビュー@食べログ)のオーナーが変わっただけで、内容的には同じ洋食系の店だと思っていたので調査対象にもしていなかった。ところが、先日2回目のレビューを上げられ(☞ こちら)、そこに「ダチョウ料理」などと書かれていたものだから、変わった肉を好んで食べる傾向のある私が飛びついたというワケだ。
ちなみに、ダチョウ肉はオーストラリアと香港(☞ こちら)で食べたことがあるが、前者は蛋白な肉質で不味いという印象、後者は印象すら残っていない。
 
HPを見ると、「Casual French Restaurant / Cheese fondue & Ostrich」と記されている。
カジュアルフレンチを名乗るとなれば当ブログの掲載対象店にも成り得るわけだが、標準以上と判断できたことから無事掲載対象となったしだい。
 
シェ・マシオ上尾 外観&店内
 
日曜日はそれなりに混むだろうと予想して、早い開店時間に合わせて出かけたのだが、さすがに早すぎて1番乗り。オンボロだったの領主の館とは違って、洋館の雰囲気はそのままにキレイにリニューアルされていた。これなら、デートでも十分使えるし、ちょっとしたお祝いでも利用できるだろう。
 
ホールは、オーナー風に見える「おじさま」の他に、若い男女1名ずつ。ちゃんと教育はしているようで、まずまずのサービスぶりだが、そこはカジュアル路線。堅苦しいサービスは無いが、フレンチを名乗るだけに基本は押さえてある。
 
ディナータイムは、1人2916円~のセットメニューや4212円~のコースもあるが、フレンチとは言えないものがほとんどとはいえ、カジュアルフレンチを名乗るだけにファミレスみたいにアラカルトが豊富。
パスタやピザもあるので、フレンチと思って利用しない方が良いだろう。
規模や価格設定を見ると北本のダンデライオンが近いと思う。
 
残念なことに、店ご自慢のチーズフォンデュとダチョウの両方を楽しめるコースが存在しないため、アラカルトでお願いすることにしたが、気になるメニューにハーフサイズが用意されていたので助かった。
 
 
大地鳥フィレ肉のカルパッチョと季節野菜のサラダ
大地鳥(ダチョウ)フィレ肉のカルパッチョと季節野菜のサラダ(972円/ハーフ)
 
早速前菜からダチョウ肉を使っている料理を選んでみた。
ハーフサイズを頼んだはずなのに、思わず間違いでないか確認したほどのボリューム。
 
葉野菜部分は、特に鮮度面で水準以下だったが、周囲を飾っている(半分はマッシュルーム類)期待のダチョウ肉は、細切れで味わいにくいなりに、凝った細工をしてあった。炭火で軽く炙ったような風味があるのだ。
カルパッチョというだけに、完全に火を通すようなことはせず半生状態で出されていたが、このひと手間がメインでも登場するダチョウ肉に対する期待を上げてくれた。バルサミコソースとの相性も良い。
 
 
プレーンチーズフォンデュ+パン
プレーンチーズフォンデュ(972円)+パン(216円)
 
店のスペシャリテのひとつであるチーズフォンデュ、鍋部分(972~1188円)と付け合せ(216~1080円)を別々に頼むことになるので、色々な組み合わせが楽しめると思うが、本場スイスで食べたもの(☞ こちらや、こちら、他)と比較しようと、オーソドックスな組み合わせでお願いした。
現地でもそうだが、変に加えて加工したもの(付加価値を付けた分だけ値段が高いもの)よりも、チーズフォンデュは一番安いストレートなものが美味しいと思っている。
 
プレーンチーズフォンデュ
 
見た目がやや水っぽいだけでなく、味が現地とは全然違う。違うといっても不味いのではなく、旨味成分が非常に多いのだ。化学調味料でもアクセントに使っているのかと思ったが、例のオーナー氏(?)に聞いてみると、拘りで選んだエメンタールチーズにシェリー酒をアクセントに加え、焦げないように少しだけ水も加えてあるとのことで、一般的に使われる小麦粉などは一切加えていないのだと。
 
他では味わえないタイプだが、これは美味しいと思う。
旨味はエメンタールチーズから来ているのだろうが、グリエールチーズを使わない理由は味が壊れてしまうからだというのも納得できる。エメンタールチーズの製造元にも気を配っているとのことだから、スペシャリテになるわけだ。
 
チーズフォンデュ用のパン
 
チーズに付けるパンも、少しばかりの手間をかけているようだ。
厚切りトーストサイズにカットしたものを、軽くトーストしてからフォンデュ用に角切りにしているようだ。
確かに、鍋のチーズが固まりにくいのでチーズが多くつきすぎることもなく、この量のパンにちょうど合うような分量。
ランチにもあるようなので、この店のチーズフォンデュはマストだろう。
 
なお、チーズフォンデュはスイスやイタリア国境に近いフランスでも多く見かけるので(しかもスイスより断然安い!)、決してスイス料理というわけではないが、私自身はフランスで食べたことが無いので、この店のチーズフォンデュはフランス版の味なのかもしれない。
 
 
ベーコンとほうれん草のキッシュ
ベーコンとほうれん草のキッシュ(648円)
 
一応フレンチを名乗る店なので、大好物のキッシュも頼んでみたが、これは撃沈。
メニュー写真からパイ生地で焼いていることは予想していたが、中身がまったくキッシュではなく玉子焼きと言えるものだったのだ。
 
キッシュの断面
 
断面写真を見れば分かると思うが、そもそも厚みが足りないし、そのわずかな中身も気泡だらけ。本来たっぷりのクリームを使うところを、サイズが大きい分だけコストアップを避けるためにクリームを省略しているような感じだ。
この点をオーナー氏(?)に指摘してみたが、キッシュという用語を使わないようにすることを検討したいとの話だった。
 
 
大地鳥(ダチョウ)フィレ肉のグリエ
大地鳥(ダチョウ)フィレ肉のグリエ(1350円/ハーフ)
 
さて、まだキッシュを食べ終えていないのに、メインのダチョウ肉の到着。
竜海さんがサーヴのテンポが早過ぎと書かれていたが、客は私1人だけとはいえ改善すべきだろう。最近ファミレスに行かなくなってしまったが、恐らくファミレスでもこんな出し方はしないはずだ。(ホント?)
 
ダチョウフィレ肉のグリエ(反対側から)
 
メイン食材であるダチョウ肉が見えないので、逆向きにして撮ってみた。
ハーフサイズにしては、思ったよりもたっぷり乗っている。
中央のマッシュポテトは、気持ち酸味のある感じで、根セロリでも加えてあるのだろうか。
 
大地鳥の断面
 
この手の肉を普通の店で食べると、店側でも使い慣れていないせいか加熱しすぎでパサパサになってしまうものだが、ミディアムレアの焼き加減で、過去の印象とはまったく異なる食感の良さに驚かされた。
下手な牛肉ステーキなんかよりも断然美味しい。
さすが、カジュアルフレンチとダチョウ肉と店名のサブタイトルに付けているだけあって、拘りのある肉だ。
 
前菜で食べたダチョウ肉と同じ下処理だと思うが、薄い下味を十分に肉に浸透させているようで、焦がしバターソースとの相性も良く、予想外に美味しいダチョウ肉をいただくことができた。
ちなみに、オーストラリア産の肉だそうで、大昔の1回きりではあるものの、現地とは全く違った味わい。ダチョウ肉はリピートしたいと思っている。
 
 
さて、大外れもあれば大当たりもあるという、ある意味厄介な店だが、HPに詳しくメニューが掲載されているので、事前にターゲットを絞っておくと良いだろう。お一人様でも私のように店のスペシャリテの両方を楽しめるし、大人数ならコースを別々に頼む手もあるだろう。
 
なお、オープン記念サービス開催中とのことで、HP掲載のクーポンで1割引になったが、メニューに明記されていないのに税別請求だったのでサービス点の減点対象となっていることを記しておく。
 
そうそう、HPに大場久美子がレポートに来たと載っていたが、TVなし、芸能界興味なしの私が知っている名前(つまり同世代)なので懐かしく思ってしまった。ただし、あまりPRにならないだろうから、適当な時期にHPからは消した方が良いだろう。この記事を書く段階で知ったのだが(☞ こちら)、掲載されていた「おすすめメニュー」4品のうち3品を試していたようだ。
 
 
【店舗詳細情報】
店名:Casual French Restaurant シェ・マシオ上尾
電話:048-783-5137
営業:11:00〜14:30(LO)、17:00〜21:30(LO) 注:コースは20:00LO
定休:火曜日
住所:上尾市小敷谷291-5(☞ Google MapBing Map
GPS:35.957766, 139.557311 
 
■参考: