アルピーノ(新都心)2012/02/03 12:00

評価:総合4.5、味4.5、サービス4.0、雰囲気5.0、CP5.0
HPアルピーノ
昨年10月の「フランスレストランウィーク」に続き、今度は「ジャパンレストランウィーク」なるイベントに参加したとのことで、早速格安に設定されていたランチ(2310円)を家内と共に試してきた。
普段はランチ最低価格が3465円という高級店。こんなチャンスを見逃しては損だ。
 
前回と同様に、案内された席には詳細メニューを印刷したものが置かれていたが、コースの名前は「Menu campagne」。
前菜(2択)、メイン(2+1択)、特製デザート、珈琲か紅茶という構成。
 
バゲットとバター

 
バターは例によってタップリと出してくれる。価格が安いからと、こういった部分の質を落とすような真似をしないのは流石だ。
 
春日部産鴨胸肉の自家製燻製と浦和産チコリと三郷産ミニタアサイのサラダ仕立て
春日部産鴨胸肉の自家製燻製と浦和産チコリと三郷産ミニタアサイのサラダ仕立て クルミ添え
 
メニューに記されていなかったグラスに入ったカリフラワーのムースが、クリーミーな食感も含めて独特な味わいで良かった。茹でたカリフラワーを粉砕して絞ったエキス分だけを使っているのか、カリフラワー自体の風味は弱いが、濃厚なムースが特に重厚フレンチ好きに受ける味わいだった。
 
鴨胸肉の自家製燻製をアップ
 
鴨の燻製は自家製らしさは出ているものの、味わうには不十分なサイズ。
ミニタアサイとは、ターサイのスプラウトのことを言うらしい。
チコリの上に敷かれているが、鴨が邪魔をしているので写真では分かりづらい。
   
熊谷産 彩の自然豚ロース肉のロースト シードルビネガーソース
熊谷産 彩の自然豚ロース肉のロースト シードルビネガーソース ブーダンノワールとリンゴのピューレ添え
 
ブーダンノワールを楽しみにしていたのに、それが無いと。
安定した入荷が無いとの言い訳だったが、それなら3週間以上に渡って開催するメニューに載せて公開するべきではないだろう。
代わりにありふれた根セロリのピューレをベースにしたものが添えられるとの話だったが、格下料理で誤魔化す姿勢はいただけない。お詫びを示すような料理で代替するのが筋だろう。
 
今ごろになって気づいたが、リンゴのピューレは元々付いているようだから、単純に減らしたのか野菜で誤魔化したのか? それとも豚ロースの右横に添えられている豚肩ロース風の塊で代替したのかもしれないが、そうであれば説明と一致しないのはいただけない。
過去のこの店のサービス姿勢(というか店舗運営姿勢)を買っていただけに、かなり幻滅したのは事実だ。
 
お味の方は、そつなく無難にまとまっていた。
シールドビネガーソースは、ベースを節約したのか旨味が少し足りない感じだったが、価格を考えれば流石と言えるものだった。特にビネガー系のソースは、街中の普通のフレンチを名乗る店では酸味が立ってしまうものだが、うまくまとめられている。
 
市場から本日の魚料理
市場から本日の魚料理
 
家内が頼んだので、ほんの少しだけしか味見していないが、とにかく塩が強すぎるとの話。
確かに、ガレットにはポテトチップス以上に塩を効かせてあったし、魚(フッコ)も塩を振りすぎ、芽キャベツもしょっぱい。
シェフが変わったのかと聞いてみたが、変わっていないとのことなので、老齢化すると顕著に表れてくる塩加減過多の傾向が出てきてしまったのか?
肉料理側は揚げ野菜以外では感じなかったので、魚料理担当者の問題ではないかと思う。
 
特製デザート
特製デザート
 
見た目では分からないが、濃厚なプリンがベース。
その上に、生クリームやクコの実にオレンジで飾りを付けてあり、甘みはメープルシロップベースで加えてある。
この店のデザートは、併設のケーキ屋で買えるものを並べていることが多いが、こういった持ち帰りできないデザートを食べられるところがフランス料理店の良さでもある。美味しくいただいた。
 
あいかわらず、サービス水準の個人差が激しすぎる。一言も話さず黙って皿を片づけたり、本日の魚料理の説明でまったく違うソースを説明してくるようなスタッフは、ホールに出さないでいただきたい。家内は、そのソースの説明で選んだのにと失望していたし、私もブーダンノワールの件ではがっかりさせられた。
 
最近食べログ側のレビューに店からコメントが加えられたが、今回の状況を見る限りは形式的に答えているだけで何ら実行していないことが分かった。結局のところ、一流店での現場経験豊富で優秀なサービススタッフを東京から招き入れてスタッフ指導を強化をしない限りは、毎回発生するサービス面での問題が解決することは無いと悟ってしまった。
 
誤解の無いように記しておくが、当ブログでは支払額ベースで採点しているので、こういったキャンペーン価格で利用した場合は食べログでの採点より甘くなる。仮に通常のランチ最低価格である3465円であれば、CP点は1.5点、それ以外の項目は雰囲気点を除いて1.0点の減点となる。
 
期間限定とはいえ2310円で食べられるフランス料理と考えれば雰囲気も含めて素晴らしい内容であり、事前予約制ではあるが来週末まで開催されているので、披露宴でしかフランス料理を経験したことが無い向きには、ぜひ訪れていただきたいと思う。
※今回は空き状況を確認していないので、既に満席であればご容赦を。 
 
【店舗詳細情報】
店名:アルピーノ(alpino)
電話:048-641-9489
営業:11:30~14:00(LO)、17:30~21:00(LO/土休前日は20:00の場合あり)
定休:火曜日
住所:さいたま市大宮区北袋町1-130(☞ Google Map
 
■参考:
前回のレビュー

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