ラ・サントゥール(南浦和)2012/04/04 19:10

評価:総合4.5、味4.5、サービス4.5、雰囲気4.0、CP4.5
お気に入りの店だが、予約が取りづらくて1年近く開いてしまった。
CP抜群のランチは、翌月分の予約開始日から数日で月末まで埋まってしまうという、埼玉ではダントツの予約困難店。Kyoko007さんの実体験によると、200回も電話して2回しかつながらなかったというぐらい。
 
ディナーもなかなかで、この日の予約は1か月前に電話をして、次に空いている日ということで押さえたのだ。故に、日にちを指定して予約を取ろうなどと考えないで、いつが空いていますかと聞いて即座に判断するしかないだろう。(フレンチ通の方が、そこまで苦労して予約する店だとは思えないが・・)
 
10か月ぶりとあって、色々な点が変わっていた。
ディナーは4800円から5100円に値上げされ、開始時刻は18:30か19:00しか受け付けないという、開店当初から見れば随分と高飛車な運営になってしまった。
が、そこは極端な需要と供給のミスマッチがあるから、納得できない方がふるいにかけられることで需給バランスが取られている。
 
辛口レビュアである私が、この改悪点を厳しく見ようと乗り込んだわけだが、結果的には前より良くなっていたという全体印象。特にサービス担当のオネエサンがプロ意識を出してきたのか、料理知識の勉強と接客技術の進歩には見張るものがあった。(ついでに、ずいぶんとキレイになっていたのは、激務でかなり痩せたとの話からか?)
 
前回レビューでメニューの印刷が間に合わないと書いているが、メニューがその時々で変わるため印刷メニューは用意しなくなっているとのことだ。実際、この日も初めて作った料理というのが出てきた。
肉料理が2択となる以外は選択できない構成なので、入店時の一通りの説明と、料理を出す際に再度説明するというアプローチで問題無いだろう。
 
ということで、前回同様にメモを取らない記憶ベースなので、今回の内容は写真中心に簡単なコメントで済ませたいと思う。
 
アミューズのサザエ

アミューズは、エスカルゴのサザエバージョンといった料理。
 
パンを取って中身が見えるように
 
中身は、刻んだサザエとキノコを合わせたもの
 
パンに盛ってみた
 
付いていたパンに乗せるとこんな感じだが、具だけで倍量あるうえに、ソースもたっぷりあるので、別皿で出されたパンにも付けていただいた。(最初のパンでは足りず、追加をお願いしてしまった)
 
バターの代わりにリエットとオリーブオイル
 
そのパンのお供は、リエットとオリーブオイル。
昨年後半にバターの入手が困難になったことから、リエットとオリーブオイルという構成に変え、そのまま続いているそうだ。しかし、開店して2年半も経過しているのにバターの入手が困難になるという事は、食材仕入れ先から見下されているハズなので徐々に変えた方が良いのでは、と思ってしまう。食材仕入れ先と対等な信頼関係を結べないと、質の悪いものを押し付けられてしまうからだ。良いレストランになるためには、この部分が重要である。
 
リエットを盛ったもの
▲リエットを次の皿に乗っていたパンに付けたもの
 
リエットの追加もできるので、結局オリーブオイルは用無しだった。
 
最初に出てくるパン
▲最初に出てくるパンは、プレーンタイプ
 
1皿目の前菜は野菜のテリーヌとサラダ
 
1皿目の前菜は、野菜のテリーヌとサラダ
埼玉フレンチらしく野菜の種類が豊富で、出始めのそら豆や、旬を過ぎたハズのチコリが葉物野菜の下に隠れているという、埼玉フレンチらしい拘りも見える。
 
野菜のテリーヌ部分
 
野菜のテリーヌ自体は、趣味でない事もあるだろうが見栄えだけという印象。
この手の料理では美味しいと思ったことがないので、写真で判断いただきたい。
 
前菜2皿目は海老と帆立のパートフィーロ包み
 
2皿目の前菜は、海老と帆立をパートフィーロで包んだもの。
パートフィーロとパートブリックは違うという話を、オネエサンから教えてもらったが、こちらのは極めて薄い皮を使ってオーブンで焼いた感じの仕上がり。
 
中身をアップ
 
中身は表題通りだが、海老味噌らしきものを使ったソースで味を決めていた。
でも、パートフィーロは不味い。(市販品を使っているとのこと)
 
グリーンピースの冷製スープ
 
スープは、グリーンピースの冷製。 
きれいな緑色のスープで、小粒のグリーンピース(かな?)も入っていた。
 
魚料理:イトヨリのソテー
 
魚料理は、イトヨリのポワレ。
ソースはイトヨリのアラを使って出汁をとったものがベースとのこと。
皮目をパリッとさせることが目的だとしても、身まで火が通り過ぎてしまって硬い魚体で、塩を強めにしてあれば日本の焼き魚という出来栄え。
ソースも旨味が弱く、メインとしてはまだまだだなぁ、と思ってしまった。
 
魚料理を反対側から
▲反対側から
 
トッピングが独特
 
トッピングに変わったものがあった。たぶんシェフの創作料理。
ポテトの間にセルフィーユを挟んで油で揚げたもので、油を完全に浸透させることで透けた感じに仕上げてあった。
料理の細かい部分にこういった技法を使うことで、特に女性の指示を得ているのだと思う。フレンチでは、見栄えも重要だ。
 
追加のパンはオレガノと胡桃
▲追加のパンは、おなじみオレガノパンと全粒粉ベースの胡桃パン
 
肉料理:仔牛
 
メインは、鶏肉か仔牛の選択ということで、仔牛をお願いした。
ここでも皿の装飾に一工夫がある。
 
隠れていた仔牛肉とご対面
 
元々淡白な仔牛は、蒸し焼きにしたような加工で味気ないし、量も少な目。
ソースにゴルゴンゾーラを混ぜているとの話だが、それほど主張していない弱い味わいで、焼きもソースも調和しているとは思えない皿だった。味を濃くすれば、単なるビストロ煮込料理といった感じで、フレンチのメインとしては非常に不満だ。
 
デザート:ヨーグルトムースとデコポンアイス
▲デザート:ヨーグルトムースとデコポンのアイス
 
ヨーグルトのムースが、マシュマロのような味わいでよかった。
この店の場合は、この後のお茶のお供に出てくる「小菓子」がメインのデザートに見えてしまうが、本来のデザートの水準も高い。
 
クッキーを外して見えるように
▲クッキーを外して本体が見えるように
 
おなじみのちっとも小さくない小菓子
▲名物の小菓子
 
ここでも創作と思えるものが乗っていた。手前の胡麻クッキーの上に乗っている、細長いのが乾燥オリーブ(自家製)を使ったクッキー。
この店のシェフは、埼玉フレンチでは珍しい創作センスの良さを感じる。
 
【店舗詳細情報】
店名:La Senteur(ラ・サントゥール)
電話:048-753-9374
営業:12:00〜12:30(LO)、18:30〜19:30(LO)
定休:月曜日(祝日の場合は翌日)
住所:さいたま市南区文蔵1-3-9(☞ Google Map
 
■参考

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