フィーノ[fino](北与野)2012/08/31 18:10

評価:総合4.0、味4.0、サービス4.0、雰囲気3.0、CP4.5
HP:なし
ディナー訪問は2年ぶり。地元でディナーでも使いやすい価格帯であることから何度も寄るのだが、いつも貸切とか宴会予約でいっぱいとかで入れないのだ。
 
ランチは予約を受け付けない先着順なので早めに行けば確実に入れるが、ディナーはこの間5回は振られている。8月は閑散期だろうと3週間前に出かけたら、やはり予約でいっぱいとの表示だったのだ。そうと知っていながら、またまた電話もせずに訪問したのは夏休み最終日の月末金曜日は空いているという読みからだ。
開口一番「やっと入れた~」と言ったら、予約が入っていない訳ではないけど今日は8月で一番空いていると奥様。読みは当たったようだ。
 
今日はパスタもメインも頼まず、全部前菜で攻めてみた。
パスタはランチで何度もいただいているし(基本、パスタは自分で作る派なのだ)、メインを頼むと種類を増やせないといったおひとり様の悩みを解決する手段でもある。
 
新鮮野菜のバーニャカウダ フィーノスタイル
新鮮野菜のバーニャカウダ フィーノスタイル(880円)
新鮮な季節の野菜を軽く茹で上げたものに、あつあつのカーリックとアンチョビのオイルソースをかけて召し上がっていただきます。
 
 奥様推奨の一品。バーニャカウダソースが少ないのは嫌だといったら、メニュー説明にある通り、普通のとは違ったものだそう。
しかし、ちょっと期待させすぎだった。

バーニャカウダの隠れた野菜たち
▲上の野菜を平らげて、隠れた野菜たちとご対面
 
確かに種類豊富で鮮度も良い野菜だったが、野菜の持つ旨味という面ではゴーヤしか強く主張したものが無かったし(実は苦手)、かけてあるソースの量も私には少なかった。倍量かかっていても良いぐらいだ。
 
大昔に書いたことがあるが、野菜に拘っているにしては野菜の美味しさが乏しいのだ。これは、採用している野菜に問題があると見た。特に好物のアスパラはぜんぜんダメ。アスパラ本来の甘みが完全に抜けてしまっている。
埼玉フレンチでは、野菜にこだわる店が非常に多いので(注:地産地消とか鮮度の問題ではない)、シェフには野菜が美味しいと言われる店のものを食べてみていただきたいと思う。
 
まぐろの軽い炙りとアボカドのサラダ仕立て
まぐろの軽い炙りとアボカドのサラダ仕立て(680円)
まぐろの赤身肉を軽く炙りました。炙ったまぐろの香ばしさとアボカドのコラボをお楽しみください。
 
頼んだ時には炙りと意識していなかったのだが、炙ってないマグロで出てきた。
アボカドもパッと見で存在に気付かないような量で、食べてもコラボしていない。お題に偽りアリだ!(笑)
 
ただ、フライドガーリックとタレと薬味は調和していたので、炙られていたらもっと美味しかった気がする。ついでに、いつも自宅で失敗ばかりのフライドガーリックの作り方をシェフから直接聞き出してしまった。(実は、一言とはいえ、シェフと話したのは初めてなのだ)
 
和牛もも肉のカルパッチョ風サラダ仕立て
和牛もも肉のカルパッチョ風サラダ仕立て(780円)
ローストした和牛のもも肉をたたいて薄く延ばしたものにオリーブ、ケッパー、フレッシュトマトを添えてサラダ仕立てにしました。
 
イタリアではカルパッチョと言えば牛肉、それも生で供されるのが普通だと思うが(☞ La Gargotta del PellicoAlte Müble )、この店はローストビーフで出すとのこと。
実は、開店当初は生肉で出していたそうだが、まったく人気が無かったとのことでやめてしまったそうだ。埼玉だとカルパッチョといえば魚だからなぁ・・
 
和牛もも肉部分
 
しかし、断面を見ての通り表面を軽くローストしただけで中はレア状態。スーパーやデパ地下で売っているようなものとは違うのだ。
 
しかも、量はたっぷりでイタリアのようにチーズもたっぷり。これで780円というのは激安だ。お味の方も、オリーブが良いアクセントになっていて美味しい。
これは毎回頼んでしまいそうだ。
 
紅ずわい蟹とモッツアレラチーズのとろふわオムレツ
紅ずわい蟹とモッツアレラチーズのとろふわオムレツ(780円)
風味豊かなオホーツク海産紅ずわい蟹のほぐし身とモッツアレラチーズの入ったオムレツです。ホテル仕込のオムレツの技術をとくとご覧あれ。
 
ホテル仕込みのオムレツって書かれていたけど、シェフはホテル出身だったのかな?(経歴を聞いたことが無いので知らないのだ)
 
とろふわオムレツ部分
 
葉っぱを除けてみると、いましたいました。たっぷりの紅ズワイガニ。
単に蟹をトッピングしているのではなく、オムレツのソースが濃い蟹の風味を移したオーロラソース風のもの。これは旨い。
 
オムレツの中のモッツアレラ
 
で、モッツアレラチーズはどこにいるかというと、大きなブロックで卵の中に隠れている。スーパーでブロックパックで売っている激マズのものではなくて(あれはモッツアレラでは無い。特にイオンのは最悪だし、成城石井のも混ぜ物だろう)、ちゃんと生モッツアレラを惜しげも無くたっぷりと使っている。
 
ということで、久しぶりのディナーだったが、前のイメージよりも良くなってしまった。
店側は酒も飲まずに原価率が高いものばかり頼んでいるので面白くない客だろうが、千円未満の前菜類中心で頼むのが正解という気がする。(あ、ナトゥーラでも同じことをやっていたっけ・・笑)
 
ここで奥様の凄いところを紹介しておこう。
ディナーは過去2回しか来たこと無いと言うと、4回目ですよと。家計簿を調べると、確かに4回目だ。(過去は07/1/25, 09/6/2, 10/6/16の3回) そういえば家族で来たかなと言ったら、家族で来られたのはランチですよと。(06/10/7)
それとは別に、私の記憶は全くないのに子供と2人で来たという事も覚えられている。(10/3/26) ちなみにランチは過去13回だった。
 
で、食べたことが無いものを選んだつもりでお願いすると、これはいつ食べられていますよと。出てきた料理を見て、確かに頼んでいた。本人が忘れているのに、多くの客で繁盛する中のたった1人の客が食べたものまで記憶されているのだ。
凄いと振ってみても、こういった商売をやっている女性なら、みなさん覚えられていますよと。特に中年男性単独で来られるから目立ちますし、と軽くいなされてしまったのだ。
 
今回初めて知ったのだが、ソムリエの資格も取得されている。
別の店で、ソムリエ資格があるのに公表していないのは何故かと聞いたことがあるが、この商売をやる以上は持っていて当たり前だからとの回答を得たことを思い出した。プロフェッショナルだなあ。
 
といいながら、サービス点が4.0点止まりなのは、基本は食堂(リストランテではないという意味)ベースのサービスだからだ。といっても、カトラリを使いまわしさせられるようなことはないし、濡れナプキン類は事前にカトラリ入れに用意されているので、温かみは感じられないかもしれないが必要十分で合理的。
たった一人で(厨房はご主人とアシスタントの2人体制)ホールを担当されているので無理があるし、遠くからわざわざ来る店では無く地元民が普段使いに利用するタイプの店なので、かしこまる必要が無いだろう。いや、本当に使いやすい店だ。満席率が高すぎるという点を除けばだが・・(笑)
 
【店舗詳細情報】
店名:fino (フィーノ)
電話:048-859-5135
営業:11:30~13:20(LO)、18:00~22:00(LO)
定休:日曜日
住所:さいたま市中央区上落合1-9-1 与野ハウス内(☞ Google Map
 
前回のレビュー  (この間、複数回の訪問有り)
 
ディナー前菜メニュー
▲前菜&メインメニュー

コメント

トラックバック