コット・ア・コット[côte à côte](菖蒲町)2016/03/25 23:37

訪問:2016/3/14 19:00
評価:総合4.5、味4.5、サービス4.5、雰囲気4.0、CP5.0
HP:なし
訪問後に海外に出かけたりで時間が経ってしまい記憶があやふやな部分もあるが、家族3人でディナーに出かけてきた時の内容を紹介したいと思う。
そうそう、前回のランチレビューの最後にちらっと書いているが、やはり開店前からこのブログの存在はご存知だったそうで、納得の上で改善されたそうだ。割と多くのシェフがご覧になっているとの話をあちこちで聞いていたが、こうやって改善に役立てていただけるのは、ブロガーとしては非常に嬉しい話だ。
 
デギュスタシオンコースのメニュー
 
今回は、予定通りこの店最高峰のデギュスタシオン[Dégustation]コース(5000円)をお願いした。
最初の訪問時に苦言を書いたことに対して、変化を見ていこうと思う。
 
小さなスープ
小さなスープ
 
ランチでもメニューに記載されていないアミューズが出てくるが、今回はメニューに明記されていた。
個人的には、アミューズにポタージュというのは馴染めないが、グリーンピースのポタージュは濃厚でまずまず。
 
自家製パン
 
追加が有料というのはあり得ないと書いたパンは、ランチも含めて完全無料化している。
もちもちっとした独特な味わいのあるパンで、特別に出していただいた料理用の無塩バターと合わせると美味。オリーブオイルと塩でも合いそうな感じだ。
 
前菜
前菜
 
メニュー上は単に「前菜」とだけ表示されているので、執筆までの時間の経過と共に内容を忘れてしまっているが、なんとも凝った飾り付けの皿が出てきた。
 
前菜のメイン部分をアップ
 
器に見立てた薄切りキュウリを巻いたものの表面には、帆立と蕪をカプレーゼ風に交互に挟んである。
 
前菜のメイン部分の中身
 
その下には、刻んだ帆立(白身魚だったかも?)のタルタルをびっしり敷き詰めてある。
ここまで凝った魅せる皿は、カップルや特別な日に利用する方には、特に喜ばれるだろう。
 
フランス産 鴨のフォアグラのソテー
フランス産 鴨のフォアグラのソテー
 
2皿目の前菜は、フランス料理定番のフォアグラ料理。
さすがに冷凍ものを利用されているが、フランス産の質の良いものを使われている。
一般的には質の悪いフォアグラを使う店が多い中で(そもそもフォアグラの質やブランドを見極めることが出来ないからだと思う)、この価格でこの水準のものを出してくるとは、前回いただいた「フォワグラのロワイヤル」をスペシャリテとしているだけある。
 
カナダ産オマール海老を使った一皿
カナダ産オマール海老を使った一皿
 
単にオマールのテールだけではなく、白身魚の松かさ揚げも目をひく一品。
覚えていないのだが、写真を見た感じではオマールも松かさ揚げの技法で加熱しているのかも?
個人的には、和食の技法だと思う松かさ揚げの完成度に目が行ってしまったので、しっかり接写しておいた。
 
松かさ揚げ
 
最近、和食に走るベテランフレンチシェフを多く見かけるが、和食の技法を取り入れながらもフランス料理を外していない皿を出せるのは、若さとしっかりした現代フレンチの技法を身につけているからだろう。
 
いつも私がフランス料理店に和食を食べに来ているわけではないと苦言を書いているのだが、こういった和食との融合なら悪くない。日本人の年配フレンチシェフは、単に和食化しているだけであって融合させる技術力を持っていないのだということに気づかされた一品だ。(ここのシェフ、和食を修行した経験があるのかも?)
 
お口直し
お口直し
 
嬉しいグラニテ。
毎度の事ながら、たかがグラニテされどグラニテだ。
 
今回の最高峰コース(といっても5000円ポッキリだけど)は、最初の訪問時に肉料理の選択肢がなくて頼めなかったコースだが、メニューに記載されている3種類(うち1種類のみオプション料金...通常「2+1択」と記している)の他に、仔羊のローストもありますとのことで、鴨と羊を子供とシェアしていただくことにした。
 
時々書いているが、少なくとも埼玉のフレンチで敷居の高い店(≒ドレスコードのある店)など存在しない。
フランス料理のマナーと言われている作法など気にする必要は無く(実際、ウソが多いのはフランス現地で確認済だ)、堂々と皿の交換をしてしまおう!
 
幼鴨胸肉のロースト 粒マスタードとハチミツをナッペして
幼鴨胸肉のロースト 粒マスタードとハチミツをナッペして
 
まずは、フランス料理定番の鴨のロースト。
この原稿を書く前にニューカレドニア(フランス領土)に出かけ、3軒のフランス料理店で鴨のローストを食べてきたが(☞ R923Eの海外食べ歩き+α ニューカレドニア)、肉質も含めて断然こちらの店の方が優れていた。
 
ソースが勝っているだけでなく、焼きが雲泥の差。
本家フランスの平均(私が試した約70軒の平均値)と比べると落ちるとはいえ、やっぱり日本のフランス料理店は水準が高い。
 
仔羊のロースト
仔羊のロースト
 
口頭説明だったので正確な料理名は記憶していないが、仔羊のローストも肉質の良さが光っていた。
やっぱり、焼きの旨さも特筆できると思う。
 
アヴァンデセール
 
メニューに記されているデザートの前に、前回はアヴァンデセールと明記されていた小さなデザートが出てくる。
完全なフルコース仕様だ。
 
ゼリーのトッピング
 
単なるゼリーかと思いきや、中央にシロップ漬けしたレモンの皮をロープに見立てたトッピング。芸が細かいなぁ。(家内が真っ先に気づき教えてくれた。無頓着な私だけだと、まず気づいていないだろう)
 
温製フォンダンショコラ グラスヴァニラを添えて
温製フォンダンショコラ グラスヴァニラを添えて
 
デザートは2択。
家内と子供は無難にフォンダンショコラをチョイス。
 
温製フォンダンショコラの断面
 
当時感想を聞いたはずだが、すっかり忘れてしまったのでコメント無し。
 
本日のデザート
本日のデザート
 
私は、ちょっと変わったデザートと言うことで、本日のデザートをチョイス。
 
本日のデザートの断面
 
名称も聞いているのだが、味も含めて記憶の彼方。
 
小菓子
 
最後に、珈琲とお供の小菓子が付いて終了。
 
田舎立地とはいえ、完全フルコースでフランス料理の王道料理がわずか5千円で楽しめてしまうのだから、特にフランス料理に縁がない方には是非ともお勧めしたいと思う。
 
フレンチ狂の視点から見ると、あとひとつソースを極めていただければパーフェクトに近くなると思う。
これは最低でも5年単位の技量になるので、今後も惰性ではなく前向きに努力していけば解が出てくると思うので、長い目で見ていきたいと思っている。
もっとも、あくまでフランス料理を食べ慣れているマニアックな人間の見方なので、一般の方は安心して利用していただきたいと思う。当地に東京のグランメゾンに入り浸っている方などいないと思うが、旧菖蒲町域内だけでなく北側の白岡・久喜周辺にお住まいの方にも、周辺に真っ当なフレンチが無いことから足を伸ばして欲しいと思う。
 
しかし、こうも短期間の間に改善と進歩が見えてしまうと、前回記したお任せ料理が楽しみになってくる。
フランス料理本番の10~11月頃にお願いするつもりでいるが、その前にもう1度ぐらいは行ってしまうかもしれない。
ライトフレンチ系も得意そうなので、春夏のメニューも試してみたいと思っている。
 
【店舗詳細情報】
店名:フレンチレストラン côte à côte (コット・ア・コット)
電話:0480-48-7666
営業:11:30~13:30(LO), 18:00~20:00(LO)
定休:火曜日
住所:久喜市菖蒲町三箇787-5(☞ Google Map
GPS:36.061409, 139.610203
 
■参考

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