ソスタンツァ ダ パオロ[trattoria sostanza DA PAOLO](蕨)2017/01/27 22:20

訪問:2017/1/25 18:30
評価:総合3.5、味3.5、サービス3.0、雰囲気4.0、CP3.0
今月は、やっと決まった後任者への業務引継のために毎日東京に行かなければならず、15年ぶりに定期券を買ってしまった。予約してあった3泊6日の弾丸世界一周旅行もキャンセル。
その分を国内で楽しもうと、普段は余程の事でなければ行かない店にも行ってみようと、途中下車して何軒か出かけたものの、掲載レベルに達しないか論外レベルの店ばかり。
 
外観・店内
 
そんな中で、しっかりしたHPを持っているこの店が目に留まった。
イタリア各地の伝統的手打ちパスタを楽しめるとあるので、イタリア現地の手打ちパスタにハマっている私としては、試すしかないだろう。
 
駅から徒歩3~4分、マクドナルドを過ぎた次の角を左折してすぐという好立地。
しかし、店内の雰囲気は良いのに、客はゼロ。閑散期であることを考慮しても、これはダメだろうと、最初はメニュー写真や店内写真を撮らないでいた。
 
メニュー
 
原因のひとつは、一番目に入りやすい1枚もののメニュー構成だろう。
別に冊子のメニューがあるのに、なぜこのメニューを作ったのか疑問だが(デザートはこちらにしか載せていないから?)、それにしてもイタリアンで一番最初に目が行くパスタ、それもたかがカルボナーラで1人前2400円という表示にビビってしまった。食べログ掲載メニューでは、普通の価格帯だったからだ。(高額な理由は、よくメニューを見れば分かるけど・・)
 
最後に載せてあるが、その冊子メニューもお世辞にも褒められた構成ではない。
HPに「季節食材を使用した手打ちパスタなどは黒板メニューで常に更新中」と書いておきながら見当たらず、冊子メニューにも手打ちパスタの表示は無い。
 
仕方ないので手打ちパスタは無いのかと聞くと、タリアテッレがそうだと。
これが、2808円のオマール海老と1382円のミートソースしか選択肢が無いのだ。違うだろ、っていいたくなる。
それだけでなく、食べログに載っていた前菜盛り合わせも無いし、飲み屋ならともかくメニューに載っている前菜は温前菜を除いて自家製のものが無いという魅力の無さ。一番の問題点は、知名度の高いイタリアン定番前菜が無いことだろう。
さあ困った。
 
ダメもとでホール担当(奥様?)に聞いてみると、シェフを呼び出して対応してくれるとの話になった。規模が大きいのに、ご夫婦で営む店?(未確認)
 
 
前菜盛り合わせ
前菜盛り合わせ4種(1058円)
 
前菜は、ハムとかチーズといった出来あい品ではない、自家製のものを盛り合わせでお願いした。
3~5種類で用意できるとの話だったので、真ん中を取って4種類。
 
左下から反時計回りに、シチリア風マグロの頭のトマトソース煮、トスカーナ風鶏レバーのクロスティーニ、オリーブでマリネした赤烏賊、ケールと青菜という構成。
 
残念ながら味の方は標準クラスだが、結構拘りのある料理は出すようだ。
特にトスカーナのクロスティーニは、まずまず。赤烏賊の味付けも独特。
 
 
生ハムとポルチーニのクリームのタリアテッレ
生ハムとポルチーニのクリームのタリアテッレ(1490円)
 
期待の手打ちパスタは、メニューでは3色ニョッキで使われているソースで出してもらった。
メニューに「料理は約2人でシェアしていただく量です」とあったので、最低でもイタリアで出てくるポーションだろうと予想していたが、イタリアのハーフポーションサイズ。日本の高級店サイズとでも言おうか。
 
パスタは極端にコシの強い日本仕様。イタリア現地の味を好む私には厳しいが、埼玉では普通に出てくる手打ちパスタの食感だ。
それよりも、ソースがぜんぜんお題と異なる点が残念。
 
生ハムは単にトッピングしているだけ、ポルチーニは生(冷凍品?)を使っているものの、香りも味も全くない。というか、チーズが邪魔をしているのだ。何で風味を楽しむものをチーズソースにしてしまうんだろう?
食材の味そのものを楽しむはずのイタリア料理から外しているとしか言えない。
フレンチならアリだけど、そうなるとソースが水準以下だ。
 
 
ホワイトチョコの温かいケーキ
ホワイトチョコの温かいケーキ(540円)
 
ここまででは、掲載基準を満たしていなかったが、最後のデザートで名誉挽回。
珍しいケーキに目が行ってしまったのだ。
 
ジェラート添えとあったので、安いものが乗って来ると思っていたら、材料費の高いピスタチオのジェラートというかアイスクリームを付けてくれた。恐らく、ここまでの会話でサービスしてくれたのだろう。
 
ホワイトチョコの温かいケーキ(反対側から)
 
ただ、お目当てのホワイトチョコの温かいケーキは、想定外のものだった。
ちっともホワイトチョコレートを使っている気配を感じないケーキなのだ。
 
ピールを中にちりばめたパネトーネの生地にホワイトチョコレートを溶かしこんでいるそうだ。パネトーネはパサパサで趣味ではないが、これならしっとり感も手伝って美味しくいただける。
でも、ホワイトチョコレートの表記は誤解を招くよなぁ・・
 
 
お会計は、昨晩出かけて憤慨した武蔵浦和のブルチャークと違い、コペルトは取られないし(パンがメニューに載っていたので予想通り)、ドリンクオーダーも当たり前だが強制されない。普通にレストランとして使える店だ。
呑兵衛はともかく、若いカップルや家族で楽しく過ごすには良い雰囲気なんだが、結局最後まで客はゼロ。さすがに危機的な状況だろう。
 
ちょっとこだわりのある2~3名用のテーブル席も良い感じだし、シェフと奥様(?)の人柄も良さそうなので、ピントずれしているメニュー構成・メニュー表記を修正して、場所柄を考えてオーソドックスな料理をメインに、プラスαの部分をさりげなく配置すれば、もっと客が入るようになると感じた。高級食材を表に出しても極端な価格に出してはダメだ。
 
あと、HPのメニューページを開いたらクリスマスメニュー!が出てきたり、フードを開いたら一見和食屋ではないかと間違えるような写真が飛び込んでくる。これじゃあ、イタリアンとして興味を持って見に来た人を呼び込めないだろう。
「消費税改正後も価格据え置きでご提供しております!!!」と大々的に書いておきながら外税というのも、見てきた客の反感を買うだけで逆効果だ。特に不定休の休業日の更新をしてあるので、客を騙す店と受け止められても仕方ない。
また、食べログ店舗会員なので、食べログのメニュー価格や内容も更新しておくべきだ。情報公開している内容の責任は店側にある。
HPをデザインした会社や似非コンサル会社の問題だとは思うが、更新できないなら余計な情報は載せず、基本情報とシェフのキャリア、料理の写真ぐらいで十分だろう。
 
最後にお断りしておくが、このブログに掲載した店ということは「標準以上の店」と判断したわけで、ネガティブな記述に関しては、店の奮起を促すことと、これから店を開く方や客の入らない店のシェフ向けに発信する意見でもあると捉えていただきたい。いくら広告費をかけても、運用を間違えたら効果が無いという良い証明だと思った次第。
 
【店舗詳細情報】
店名:trattoria sostanza DA PAOLO
電話:048-211-3713
営業:11:30~14:30(LO)、17:30~22:00(LO)
定休:不定休(月曜日ベース...HPで確認できる)
住所:川口市芝新町4-25 SKハイツ芝新町(☞ Google MapBing Map
GPS:35.829536, 139.692272

冊子メニュー

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